スマートフォンのシンプルさをセカンダリデータ/アプリケーションに提供

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By Mohit Aron • February 26, 2019

スマートフォンの登場が日々の暮らしを大きく変えたことを、私たちはもはや忘れがちです。ほんの数年前には、リアルタイムでのソーシャルアップデート、好みの楽曲のレコメンド、運転ナビ、決定的瞬間の撮影、配車リクエスト、現金やカードなしの支払いなど、今日の私たちが指先1つで利用している機能は存在していませんでした。発展途上国では、より劇的な変化が起こっており、人々はスマートフォンを活用することで、融資を得て小規模事業を始めたり、遠隔医療サービスを利用したり、子供たちの教育環境を改善したりしています。

ただし、スマートフォンデバイスとプラットフォームとしてのスマートフォンを区別することも大切です。スマートフォンプラットフォームは、単なるスマートなハードウェアの域にとどまりません。先に挙げた重要なメリットは、いずれもスマートフォン上で、デバイスの機能を新たな手法で拡張し、その価値を劇的に高めるソフトウェアを実行できることによってもたらされるものです。あらゆるリソースを共有のソフトウェア デファインド サービスとして管理可能なオペレーティングシステム (iPhoneの場合であればiOSなど) を搭載したプラットフォームの登場により、ユーザーは専用デバイスを用意する代わりに、ニーズに応じて新たな機能を即座に追加し、トレーニングをほとんどまたはまったく行うことなく利用できるようになりました。

私はこうしたコンセプトに触発されて、セカンダリデータインフラストラクチャの変革に向けたビジョンを確立し、Cohesityを設立するに至りました。私が注目したのが、スマートフォンの基盤となっている多くの革新的な設計理念が、今日の組織の効率化を阻んでいる深刻かつ広範なIT問題にも応用可能であるという点です。Cohesityでは、急増する膨大なセカンダリデータがさまざまな場所に分散して、インフラストラクチャサイロによって分断され、忘れ去られたストレージシステム内に埋もれている状況を指して、大規模なデータの断片化と呼んでいます。こうしたデータはIT部門による管理が難しく、ましてやビジネスに活用することはほぼ不可能です。

レガシーなインフラストラクチャは、10~15個のコンポーネントで構成され、コンポーネントごとにUIが異なり、データを相互に共有できないことも珍しくありません。こうした環境では、リソース使用率が低くなりがちで、ただでさえ多忙な運用スタッフの負担も増大します。さらにテスト/開発チームや分析チームによるデータアクセス需要に伴い、1回しか利用されないデータコピーが作成されるケースが増えている一方で、ファイルストレージとオブジェクトストレージが個々のサイロ内で急増しており、またパブリッククラウド上のデータレポジトリによって新たなサイロが形成されつつあります。こうした状況を考えると、Cohesityの委託により先頃実施された世界規模の調査で、調査対象となった組織の90%近くが、保有するセカンダリデータを長期にわたって管理するのはほぼ不可能である、または将来不可能になると回答していることに不思議はありません。

こうした厄介な問題はどのように解決できるでしょうか。Cohesityではスマートフォンによってもたらされた4つの主要なイノベーションを、このエンタープライズIT問題に応用し、統合された1つのソリューションとして提供しています。

先に触れたとおり、第1のイノベーションとは、多数の異なるデバイス (電話、カメラ、計算機、GPS、懐中電灯など) に代えて、これらの機能をすべて搭載するコンパクトな単一デバイスを利用できるようになったことです。同様にCohesityでは、個別の専用インフラストラクチャに代えて、あらゆるセカンダリワークロードを一元的にサポート可能なソフトウェア デファインド プラットフォームを構築しました。このプラットフォームを導入した組織の多くが、まずはバックアップから変革に着手し、ファイルとオブジェクトの共有、テスト/開発、分析へと範囲を広げていくことで、業務の中断を最小限に抑えつつ、運用の大幅な簡素化とコストの削減を実現しています。

このように、Cohesity DataPlatformは、あらゆるデータとサービスをグローバルな制御下で共有リソースとして提供し、きめ細かい重複排除により冗長性を排除し、ユーザーがクラウドとデータセンター環境をニーズに応じて透過的に利用できるようにすることで、大規模なデータの断片化を解消します。このイノベーションによる効率化だけでも、その効果は絶大で、お客様からはデータフットプリントを10分の1以下に削減できたという声も寄せられています。

スマートフォンによってもたらされた第2のイノベーションは、あらゆる対話を管理可能な単一のユーザーインターフェイスおよび動作モデルです。同様にCohesityでは、ソリューションの設計にあたり、多数の専用コンソールに代えて、あらゆる機能を単一のGUI上で直感的に操作できるようにすることで、管理を大幅に簡素化しました。SaaSベースの管理ソリューションであるCohesity Heliosには、あらゆる場所を管理可能なグローバルなダッシュボードが搭載されており、オンプレミスかパブリッククラウドかにかかわらず、ワンクリックでポリシーを適用できます。

スマートフォンによって現実のものとなった第3のイノベーションは、機械学習 (ML) の組み込みによる反復タスクの自動化や有用なアドバイスの提供で、テキストフィールドの自動補完、顔認証、タグ付けなどに活用されています。同様にCohesityでは、プラットフォームに機械学習を組み込むことで、運用に役立つプロアクティブなインサイト、推奨されるアクション、what-if分析、ヘルスチェックなど、通常は追加の手作業を行わなければ入手できない情報を管理者に提供しています。

ここまでに挙げた3つのイノベーションは、以前からCohesityのソリューションに組み込まれていましたが、ビジョンを真に完成させるためには4番目の要素が必要でした。Cohesityは、このビジョンがついに完成したことをここに発表いたします。

スマートフォンとともに普及した第4の重要なイノベーションとは、アプリストアのコンセプトで、ユーザーはアプリストアからサードパーティ製のアプリをダウンロードすることで、さまざまな新機能をデバイスに追加できます。Cohesityは業界で初めてこの機能をプラットフォームに組み込みました。これによりユーザーは Cohesity MarketPlaceTMからアプリをダウンロードして、Cohesity DataPlatform上で実行することで、プラットフォームの機能をニーズに応じて即座に拡張できるようになります。

「ダーク」データに光を当てて、新しいインサイトを引き出し、e-ディスカバリ、コンプライアンス、データ損失の防止、分析などに役立つ新たな機能を活用するうえで、(エコシステムの成長とともに増え続ける) これらのアプリがいかに役立つかを想像してみてください。従来、こうした追加機能を実装するには、個別のインフラストラクチャをセットアップして、アプリの実行に必要なソースデータを抽出するか運用環境に移動しなければならず、多くの時間とコストがかかっていました。これに対してCohesityプラットフォームでは、目的のアプリをダウンロードしてインストールするだけで、日常のバックアップ処理の間に収集されてインデックス付けされているデータに対して、あらゆる側面からアプリを即座に実行できます。

この画期的な機能のベースとなっているのが、データをコンピューティングリソースのある場所に移動するのではなく、コンピューティングリソースをデータのある場所に移動することを可能にする、ハイパーコンバージェンスの原則です。この手法により、あらゆるデータが「ローカル」になることでフル検索が可能になり、またアプリを実行するためにデータを別のサイロに物理的に移動する必要もなくなるため、従来とは次元の異なる効率性が達成されます。ユーザーは、スマートフォンをパーソナライズするように、自身の環境を迅速かつ容易にカスタマイズでき、例えば、新たな検索機能やカスタム機能をデータに適用したり、コンプライアンスやセキュリティの異常をチェックしたり、分析スイートにデータをエクスポートしたりすることが可能になります。

データは「新たな石油資源」と呼ばれており、デジタル時代の企業にとって、とりわけ価値の高い資産です。しかしながら、大規模なデータの断片化に悩まされている多くの組織にとって、データは、ストレージオーバーヘッドの増大、保護プロセスの複雑化、移動やプロビジョニングの煩雑化、セキュリティ/コンプライアンス違反リスクの上昇などを引き起こす要因でもあります。Cohesityはこうしたジレンマを解決するために、スマートフォンから学んだ教訓を生かして、コンピューティングとストレージの統合、サイロの解消、および単一UIによる管理を可能にするハイパーコンバージドプラットフォームを一から設計しました。このプラットフォームを導入することで、IT部門はデータを完全に制御できるようになるだけでなく、同一ソリューション上でデータを活用して新たなビジネス価値を生み出すことも可能になります。

Cohesityはこれまでに1,000近くの企業および連邦政府機関において、長期にわたって形成された複雑なインフラストラクチャサイロを解消し、新たな次元の生産性とイノベーションを実現するためのお手伝いをしてまいりました。


私は当社のビジョンが多くのお客様のお役に立っていることを大変嬉しく思っております。新たな可能性を切り拓くために、皆様の組織におかれましても、Cohesityソリューションの導入をご検討いただければ幸いです。

詳細情報:

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