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クラウドデータ管理

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    クラウドデータ管理とは?

    クラウドデータ管理は、企業がクラウド(またはマルチクラウド)やオンプレミスに保存したあらゆるデータを、クラウドベースのソリューションを使用して管理するプロセスです。効果的なクラウドベースのデータ管理ソリューションは、データバックアップ、ディザスタリカバリ、アーカイブ、ファイル/オブジェクトサービス、アナリティクスなど、最新のオンプレミスデータ管理ソリューションと同じ機能を備えることができます。クラウドベンダーのデータ管理は、ランサムウェアからの保護まで提供している場合があります。

    しかし、大きな違いは、クラウドデータ管理のソフトウェアは、クラウドストレージなどの基本的なクラウドサービスを活用するためクラウドネイティブとして設計されており、データの完全性とセキュリティに関してもクラウド特有の運用に対応するように設計されている点です。クラウドデータ管理を利用している組織は、as a service (aaS)ソリューション用のサービスプロバイダーを使用するか、パブリッククラウドまたはハイブリッドクラウドでセルフマネージド型のデータ管理サービスを使用できます。

    なぜクラウドデータ管理が重要なのか?

    今日の企業にとってデータは必要不可欠ですが、それを効果的に管理するのは至難の業です。大量データの断片化とハイブリッドクラウドのインフラの複雑化が相まって、レガシーツールではデータの価値をフル制御/フル活用するのは事実上不可能になっています。

    クラウドネイティブのデータ管理ソフトウェアソリューションは、サイロ化を排除して運用を簡易化し、細かい制御下にあるハイブリッド環境の集中管理から価値を引き出すことができます。

    クラウドデータ管理は、クラウド環境またはハイブリッド環境で運営している企業にとって非常に魅力ある提案です。以下は、クラウドでのデータ管理を使用する3つの主なメリットです。

    • アジリティ(俊敏性) – クラウドデータ管理のベンダーは組織のデータを管理し、データの暗号化やバックアップなど、管理面の多くを自動化するので、組織はより重要な戦略的課題に注意を向けることができます。クラウドソフトウェアをセルフマネージしている場合は管理業務が増えますが、サービスをスピーディに提供できるので俊敏性が向上します。
    • スケーラビリティ(拡張性) – クラウドを利用すると、必要に応じてデータ管理サービスをほぼ無限に拡張/縮小できます。
    • コスト削減 – オンデマンドのクラウドリソースに移行することで、資本コストを削減します。オンプレミスのシステムをサポートする人員、労力、容量が不要になると、運用コストも下がります。さらに、将来の拡張を見据えたオーバープロビジョニングではなく、規模に応じた支払いモデルで運用できます。

    先進的なクラウドデータ管理ソフトウェアソリューションは、これらの機能に加えて、さらに多くの機能を提供します。

    • 可視性 – すべてのクラウドデータ、その使用状況、コストを確認することができます。
    • 計画と予測 – データの移行方法についてポリシーを設定することができます (クラウドストレージクラスから別のストレージクラスへ、オンプレミスのストレージ容量からクラウドへ、または別のクラウドへ)。
    • 包括的データ管理のユースケース – バックアップ、災害復旧、ファイルサービスとオブジェクトサービス、開発/テストなど、様々なユースケースを効率的に統合して、複数のデータサイロを管理する際の複雑さを解消します。
    • 高速かつ安全なクラウドデータ移行 – セキュアな接続を介してオンプレミスのデータをクラウドへ簡単に移行します。データの転送中もクラウドで保管中も、パーミッションとアクセス制御によりデータのセキュリティを確保します。

    クラウドデータ管理はどのように利用するのか?

    クラウドデータ管理は、ユーザーとその組織がインフラストラクチャではなくデータの管理に集中できるようにします。組織は、1つまたは複数のプロバイダーの幅広いユースケースに対応するデータ管理製品を個別にサブスクライブする選択をするか、パブリッククラウドまたはハイブリッドクラウドでクラウドデータ管理ソフトウェアを実行するかの選択ができます。

    以下は、クラウドデータのユースケースとして最も人気の高い10のシナリオです。

    • オフサイトのバックアップとリカバリまたはBaaS
    • SaaSおよびクラウドアプリの保護
    • ディザスタリカバリ(DR)
    • エアギャップセキュリティとランサムウェアからのリカバリ
    • コンプライアンスとデータガバナンス
    • 長期保持とアーカイブ
    • ファイルとオブジェクト
    • 開発とテスト
    • クラウドデータレイク
    • アナリティクス

    クラウドデータ管理の課題と可能性は?

    以下は、レガシーのポイント製品やツールを使用しているエンタープライズクラウドデータ管理ソフトウェアが抱える課題です。

    • 時間がかかる – 組織がすべてのクラウド接続をサポートするには、メディアサーバーからクラウドゲートウェイまで、様々なソリューションを実装する必要があります。それぞれを手動で設定する場合、ITに予算と時間が必要になります。
    • 限られた拡張性 – 通常、レガシー製品の継ぎはぎは拡張性に限界があり、必要に応じて拡張/縮小できるクラウドの機能をITが活用する妨げになります。
    • 費用がかかる – レガシー製品はソフトウェアのライセンスと、ソフトウェアをサポートするインフラストラクチャが必要で、資金予算を圧迫します。人員とシステムリソースを要するため、運用コストも上昇します。さらに、クラウドでレガシー製品を運用する隠れたコストがソリューション全体のTCOを上げていると判明することも多々あります。

    以下は、クラウドコンピューティングとクラウド管理に新しいアプローチで取り組むクラウドソリューションでエンタープライズデータ管理を使用した場合の可能性です。

    • TCOの削減 – 1つの最新プラットフォームでデータ管理が簡易化され、運用コストと資本コストが低減します。
    • 無限の拡張性 – チームはビジネスニーズに応じて、データ管理のサービスを拡張/縮小できます。
    • 安全と安心 – ランサムウェアリカバリなどのビルトインセキュリティがクラウド上のデータを常に保護します。

    クラウドデータ管理の価値とは?

    クラウド上のエンタープライズデータ管理はデータのサイロ化を解消し、運用を簡易化して、セキュリティを強化するので、ITチームがマルチクラウド環境全体で価値を見出すことができます。

    クラウドデータの統合とは?

    最新のハイブリッドクラウドのデータ管理ソリューションとのクラウド統合は、ゲートウェイやプロキシを追加することなくクラウドネイティブのAPIを使用します。パブリッククラウドとプライベートクラウドの間で階層化、アーカイブ、レプリケーションが可能になります。

    • 階層化:パブリッククラウドをオンプレミス機能の拡張として使用する
    • アーカイブ:バックアップデータをパブリッククラウドに移行してデータを中期/長期保持する
    • レプリケーション:ローカルキャパシティのインスタンスをリモートのパブリッククラウドまたはプライベートクラウドに複製する(例:低コストのディザスタリカバリ)

    クラウドデータ管理図 - トランスペアレント

     

    Cohesityとクラウドデータ管理

    データは以前はオンプレミスのデータセンターで一元管理されていました。しかし現在は、複数のクラウドや、データセンター、支社、キャンパス、デスクトップ、ノートパソコン、モバイル端末などのローカルストレージに分散して保存されています。

    このすべてのデータを管理するにはシンプルな戦略が必要です。異なる場所にある冗長ストレージ装置にデータを複製するという従来のアプローチでは、データの可視化と、セキュリティ保護や管理を一元化する方法がありませんでした。コスト高で非効率的なこのアプローチは持続不可能です。

    Cohesity Data Management as a Service (DMaaS)はそのためにあります。DMaaSは、バックアップとリカバリ、災害復旧、アーカイブ、ファイルサービスとオブジェクトサービス、開発/テストのプロビジョニング、データガバナンス、セキュリティなど、業界で最も包括的なデータ管理ソリューションへ、1つの統合された使いやすい環境で利用できるようにするためのサービスのポートフォリオです。これまで、ITは多数のベンダーからSaaSソリューションを寄せ集めて組み立てなければならず、さまざまなサービスレベル、ライセンス条件、インターフェイスの管理に付き物のオーバーヘッドが生じていました。その結果、レガシーインフラのサイロと同じように、大量データの断片化という問題を引き起こしていました。

    以下は、CohesityのDMaaSソリューションで実現できる重要なことです。

    • データの検索、分類、対処を行うことで、規制遵守を効率化します。
    • ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのバックアップデータを集約し、どこからでも1つのUIでデータを迅速に検索して復旧します。
    • ポイントインタイムスナップショット、レプリケーション、継続的なデータ保護、災害復旧の自動フェイルオーバーとフェイルバックのオーケストレーションを1か所に統合して、ビジネスクリティカルからミッションクリティカルなアプリケーションまで、様々なSLAでニアゼロダウンタイムとデータ損失なしを実現します。
    • 分析アプリケーションやデータウェアハウスアプリケーションへのデータフィードをキュレートし、有用な洞察を抽出します。

    Cohesityは、クラウドデータの管理方法と導入方法に最適な選択肢を提供します。DMaaS、セルフマネージド型ソフトウェア、または両方を選択することができ、すべてを同じプラットフォームで実行し、同じユーザーインターフェイスで管理することが可能です。

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