データの断片化

データの断片化とは?

今日、データは貴重な資産として広く認識されていますが、そのようにデータを扱っている組織はまだほとんどありません。

それどころか、企業にとってデータとは、高いストレージコスト、複雑な管理問題、コンプライアンスリスクの増大、さらにはITチームの士気の低下などの難題を突き付けるものという捉え方をされています。その主な理由の1つが、データの断片化です。

データの断片化の定義は、データがさまざまなシステムや場所に分散していることで、組織がデータから十分な価値を得ることができないというフラストレーションを示唆しています。

クラウドであれ、オンプレミスであれ、データがさまざまなサイロに散在していると、この断片化によってコンピューターの容量が非効率的に使用されることになります。また、コンプライアンスを遵守しなければならない環境では、データの可視化も難しくなります。それにより、コスト、パフォーマンス、リスク、管理の問題を引き起こします。

なぜデータの断片化は重大なのか?

データは事実上すべての組織にとって最も重要な資産です。昨今、新しい技術のおかげで、企業はデータの収集、分析、整理、価値の獲得において大きな進歩を遂げることができるようになりました。データの戦略的な利用は、デジタルトランスフォーメーションを成功させる上での重要な原動力の1つで、それにより、生産性、洞察力、利益を高めることができます。

しかし、さまざまなアプリケーション、ストレージ、地域、運用上のサイロやさまざまなクラウドでデータが増大するにつれ、チームはデータの力を活用し、正確で意味のあるビジネスビジネス洞察という価値を十分に引き出すことができなくなってしまいます。

そうなると、企業は競争上の優位性を失う危険にさらされます。企業はデータをマネタイズすることができないだけでなく、効果的に利用しないことで、最終的に顧客体験の低下を招き、最終利益に直接影響を与えることになります。これらの理由から、組織は大量データの断片化を解消することに取り組んでいます。

データの断片化の主な原因は何か?

大量データの断片化とは、さまざまな場所、サイロ、クラウド、管理システムにまたがってデータが増え続け、組織がその価値を十分に活用できなくなっている状態のことです。データの断片化は、組織がビジネスに役立つ情報を次から次へと保存することで起こるため、通常は偶発的です。しかし、チームがデータを完全に可視化できなくなると、断片化はかなり大きな問題となります。インフラのサイロ化は、システムと運用の効率に影響を与えます。

機能間でのデータ共有がないため、ストレージは簡単には最適化できません。これにより、複数のコピーが生成され、不必要なストレージスペースが占有されることになります。

複数の独自のシステムやUIを管理、調整する必要があり、それぞれに専門的な理解が必要となるため、業務効率が低下します。

このように増加する断片化されたデータは、自分が何を持っていて、それがどこに保存されているのかを把握することがほとんど不可能となり、ダークデータとなってしまいます。

これは、コンプライアンスやセキュリティに関する深刻なリスクをもたらし、ストレージの最適化が制限される可能性があります。

そのデータが何で、どこにあるかがわからない場合、どのデータを保管する必要があり、どのデータを安全に削除してよいのかを知ることはできるでしょうか?

これらの問題は次世代データ管理ソリューションによって解決することができます。

データの断片化の種類とは?

データの断片化には以下のような種類があります:

• 場所— オンプレミスのデータセンター、ハイブリッドクラウド、プライベートクラウド、パブリッククラウド
• システム— データベース、サーバー、エッジ、IoTデバイスなど
• アプリケーション — バックアップ、ファイル共有/ストレージ、開発/テスト、分析など

断片化の原因とは?

データの断片化には、主に3つの原因があります。

• データ量による断片化 — 調査によると、データの増大はあらゆる組織の至る所で加速していることが分かっています。この増加速度は、正しく管理されなければ、最終的にすべての通常のITプロセスを破壊し、ビジネスの欠点や脆弱性を露呈することになります。なぜなら、ビジネスがピーク時の能力を超えてしまうと、すべてのシステムに障害が発生するためです。
• データコピーの急増によるデータの断片化 — 組織は、ビジネス全体で使用するなど、良かれと思ってデータのコピーを作成することがよくあります。しかしコピーを作成することで、新たなデータが大量に作成されるだけでなく、あらゆる所にそれは分散されます。ゆくゆくは、コピー間の不一致も徐々に発生します。
• データ操作によるデータの断片化 — データの分散と増大は、データに対して行うあらゆる操作によって発生します。チームはデータをバックアップすることでデータを保護します。チームはデータを使ってアプリケーションの開発とテストを行います。チームはその上でデータの分析を行います。そしてさらに複雑なことに、ほとんどの組織では、複数のベンダーから複数の製品を使用してこれらの業務を管理しています。

データはどのようにして断片化されるのか?

データが断片化される主な方法は3つあります。

• 組織が、さまざまなデータの島ごとに異なる単一目的のデータ管理製品を使用しているため、サイロ間やサイロ内でデータが断片化されます。
• また、単一目的の製品では共有や再利用ができないため、データのコピーが組織全体に分散することでもデータは断片化します。
• データの断片化は、データがクラウドやオンプレミスなどさまざまなシステムや場所に分散しているため、組織がデータを完全に可視化/制御できなくなり、データの潜在的な価値を最大限に引き出すことができなくなった場合に発生します。さらに、データがオンプレミスとパブリックおよびプライベートクラウドの両方に分散している場合、同じデータのコピーがさらに作成されることになり、データの断片化が発生する可能性があります。

断片化の例は?

データの断片化の例として、ABC社が複数のベンダーを使用してデータを管理している場合、データ保護 (バックアップとリカバリ) 、開発/テスト、災害復旧などの業務機能ごとに異なるベンダーを使用し、さまざまなシステム、アプリケーションまたはクラウドにデータを保存していることが挙げられます。各ツールは運用上の正当な理由で、データのコピーを作成します。しかし最終的には、このコピーによる膨大な量のデータは管理不能になります。さらに、1つのデータのコピーが少し変わると、他のデータも変わる可能性があります。やがて不一致が発生し、ABC社には真実の単一の情報源がなくなります。

Cohesityはデータの断片化を解決します

Cohesityが大量データの断片化と呼んでいるのは、無数の異なる場所、インフラサイロ、管理システムにまたがるデータの膨大かつ増大する拡散のことです。

データ量の増大とサイロ化したポイント製品により、組織は最も重要なデジタル資産を保護または場所を特定するのはもちろんのこと、管理および活用がほぼ不可能になっています。

データの保存と管理に対する時代遅れで最終的には持続不可能なアプローチを永続させているベンダーによるイノベーション不足は、大量データの断片化を生み、ITチームにとっての悩みの種となっています。

Cohesityは、包括的なデータ管理ソリューションのポートフォリオをオンプレミスとas a serviceで提供し、ポイントシステムやレガシーシステムでは実現できない、大量データの断片化を解消していることで、業界でもユニークな存在です。

Cohesityの次世代データ管理ソリューション (オンプレミスとas a serviceで利用可能) により、組織は大量データの断片化を解決することができます。Cohesityはオーバープロビジョニングを排除し、ITスタッフをより戦略的なプロジェクトに再配置することで時間とお金を節約するターンキーのデータ管理により、シンプルな拡張性を実現します。

組織はCohesityを選ぶことで、通常はデータ保護から開始して、バックアップ、リカバリ、災害復旧から、アーカイブ、ファイルとオブジェクトサービス、開発/テストプロビジョニング、データガバナンス、セキュリティなどの業務にわたってデータの断片化を解消しています。