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Two Degrees Mobile Limited (2degrees) は、ニュージーランドの企業、政府機関、一般消費者に対し、通信やITサービスを提供してきた23年以上の実績を持ちます。またデータセンター、クラウド、ネットワーキング、セキュリティ、Webのさまざまな分野で、業界をリードするソリューションを提供しています。
2degreesは、3つのデータセンターを所有し、運用しています。同データセンターには、コアインフラストラクチャと、コロケーションの取り決めに基づいてホストされる顧客機器が収容されています。同社はオーストラリアおよびニュージーランド全域のキャリアグレード通信プロバイダーであり、地域全体に数百のデータセンターとネットワーク接続拠点を有しています。
2degreesは合併や買収を何度か繰り返し成長してきたため、レガシープラットフォームに課題が生じていました。また、ネットワークやプラットフォームからのテレメトリデータに積極的に投資しており、収集するデータが爆発的に増大していました。
「私たちは、IaaSとコンテナオーケストレーションプラットフォームに多額の投資を行い、コアインフラストラクチャを複数のデータセンターに分散させています」とシステムチームリーダーのDaniel Siva氏は語ります。「多くの基盤的なシステムについては、すでに移行を完了しており、他のレガシープラットフォームについても引き続きモダナイズを進めています。私たちは、この投資とデータの爆発的増加に見合ったスケーラブルで柔軟な災害復旧ソリューションを必要としていました」。
同社のプライマリストレージは、IBMのファイバー接続ディスクと、Dell EMCハードウェア搭載の新しいvSANソフトウェア定義ストレージソリューションを組み合わせたものです。2degreesは、別のベンダーの製品を使用してデータと仮想マシン (VM) をパブリッククラウドにバックアップしていますが、これは組織が望むレベルのクラウドネイティブ機能を提供しておらず、ソリューションのコストも上昇し続けています。
2degreesは、長年のITソリューションプロバイダーであるBEarenaとともに、大規模なストレージ更新の選択肢を検討していたところ、その会話の中でCohesityの名前が挙がりました。BEarenaはCohesityソフトウェアのランスルーを手配し、2degreesがバーチャルCohesityアプライアンスでいくつかのテストを実行できるようにしました。
「この技術は興味深いものに見えたので、BEarenaはCohesityと連絡を取り、私たちは物理的な概念実証を準備しました」とSiva氏は語ります。「Cohesityをデータセンターに導入し、検討したいさまざまなテストケースを実施したのですが、Cohesityソフトウェアは素晴らしいものでした」。
Siva氏は、Cohesityチームが示したスピードと製品の適応性に特に感銘を受けました。「実際に、Cohesityプラットフォームの改善可能な点を理解する際、Cohesityから多くの直接的な協力が得られました。私たちは、彼らが開発チームまで巻き込んで取り組み、私たちの期待と求めていたものに応えようとしてくれたことに本当に感銘を受けました」。
2degreesは、実稼働環境の導入を進める前に、3か月にわたって概念実証を実施しました。
Cohesityの導入は2段階で行われました。「私たちは、従来のプラットフォームとCohesityプラットフォームの両方でAWS S3へのバックアップを実施していました」とSiva氏は説明します。その後2degreesは、成長に必要な要件に対応するためにCohesityの導入を大幅に拡張しました。
Cohesityのセットアップによってもたらされる効率性は、すぐに明らかになりました。両方のバックアップシステムがパブリッククラウドを使用していますが、「Cohesityを使用した運用費の節約はかなりのものになります。なぜなら、ソフトウェアは実際、パブリッククラウドにバックアップしていることをネイティブに理解しており、パブリッククラウド内のすべてのバックアップセットでデータを重複排除できるからです。以前の実装では、バックアップのたびにデータの完全なコピーを保存していたため、明らかにより多くのスペースを使用していました」とSiva氏は述べています。
重複排除と圧縮の利点は、VMで現在保持されているすべてのデータにも及びます。2degreesは、Cohesityをバックアップ用途にも、ネットワークファイルシステム (NFS) としても使用しています。「その結果、Cohesity経由でアクセスしたすべてのファイルセットで、優れた重複排除と圧縮が実現されています。一方、以前の実装では、単一のバックアップジョブ自体でしか重複排除と圧縮ができませんでした」とSiva氏は付け加えます。
バックアップについては、パフォーマンス結果が大幅に向上していることがはっきりと確認できています。以前の実装を使用した場合は、バックアップジョブに10~12時間、時にはそれ以上かかることもあり、本番システムに継続的に負荷がかかりました。一方、Cohesityは同じデータセットに対し、バックアップジョブを約2時間で実行します。その結果、パフォーマンスへの影響ははるかに小さくなります。
Cohesityは、セキュリティと運用についても、非常に多くの改善をもたらします。Cohesityのテクノロジーは、既存のシングルサインオンを介してアクセスでき、「...バックアップ管理者は、Office 365ログインポータルにプッシュされ、戻ってくるだけです。一方、以前のログインと認証のプロセスには、はるかに長い時間がかかっていました」とSiva氏は言います。
また、バックアップは、保存時にCohesityによってデータが暗号化されるというメリットもあります。Cohesityはデータ分析機能も提供しており、現時点で2degreesでは本番環境で活用されていないものの、大きな可能性を秘めています。
「Cohesity上にデータが存在するので、データのトレンドや文字列を分析できるようになりました」とSiva氏は付け加えます。「例えば、passwords.txtというファイルにパスワードを保存している可能性のある人を見つけて、適切な措置を講じることができます。私たちのセキュリティチームは、その機能に興味を持っています」
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