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メールボックスの完全バックアップの高速化
HVAC事業を順調に進め続けるために、The Master Group社は、より信頼性の高いバックアップ、より迅速な復元、およびより強力なセキュリティを必要としていました。その答えはCohesity DataProtect on Cisco Hyperflexインフラストラクチャでした。その後Microsoft 365を採用し、AWSでCohesity backup as a serviceを使用することで、オンプレミスインフラのコストがかさむのを回避しました。そして、今ではセキュリティをさらに強化するために、The Master Group社はAWS上のCohesity FortKnoxを使用した、完全にネットワークから外れた別のバックコピーを保存しています。
お客様の満足と運用の円滑な維持のために、The Master Group社は仮想マシン、データベース、Microsoft 365ファイルへの素早いアクセスを頼りにしています。「ファイル紛失、サーバー障害、サイバー攻撃は顧客サービスを妨げる可能性があります」と、サイバーセキュリティおよびインフラストラクチャマネージャーのFrançois Lepage氏は述べています。「回復力を高めるためには、迅速なバックアップ、迅速な復元、ランサムウェアやその他の攻撃に対する保護が必要です。」
2019年まで、The Master Group社はQuest Rapid Recovery (以前のAppAssure) でバックアップを行っていました。しかし、その古いソリューションでは、2023年時点で75TBというデータ量の増加に対応が厳しくなってきていました。「毎日のバックアップが確実には機能しておらず、バックアップと復元に多大な時間を費やすばかりでなく、ランサムウェアからの保護もありませんでした」とLepage氏は述べています。Rapid RecoveryがVMwareと統合されないため、VMの復元には特に時間がかかりました。そのため、Lepage氏のチームは、VMをゼロから再構築するために数日を費やさなければなりませんでした。
2019年にデータ保護を近代化する機会が訪れ、The Master Group社は災害復旧データセンターを追加し、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキングを1つのデバイスに統合するCisco Hyperflexインフラストラクチャに移行しました。「今や、復旧時間とRPOを改善するためのインフラができました。ただ適切なソフトウェアが必要だったのです」とLepage氏は言います。
12のバックアップソリューションを評価した後、Lepage氏はCohesity、Commvault、Rubrikに絞り込みました。「1か月にわたる価値検証で、Cohesityが最も導入しやすく、2倍の速さでバックアップを行い、最速で復元し、より良いサイバーセキュリティ保護が得られることがわかりました」とLepage氏は説明します。価値検証において、Cohesityは1時間で1TB以上をバックアップできました。これに対し、Rubrikでは700MB、Commvaultでは600MBでした。VMの復元も他に比べて速いことがわかりました。その1つの理由として、CohesityがそのままCisco HyperFlexと統合していることがあります。このソリューションは、4時間未満で稼働させることができました。
Lepage氏は当初、Cohesityバックアップを、メインデータセンターのHyperFlexと災害復旧データセンターの2セット作成しました。Cohesity CloudArchiveを使用して、長期アーカイブ用にAWS S3 Glacierにデータをプッシュしました。ランサムウェアの攻撃者は、Cohesityのバックアップを暗号化または削除することはできません。また、保護を強化するために、Lepage氏は、バックアップの変更に2人からの承認を必要とするオプションを選択しました。
2022年、Lepage氏は新しいビジネスニーズに対応するために、さらに2つのCohesityクラウドソリューションを採用しました。特に重要なニーズとして、1200のメールボックスを含む同社の新しいMicrosoft 365アプリの費用対効果の高いバックアップが求められています。「AWS上のM365のサービスとしてのCohesityバックアップは、オンプレミスでインフラを購入・管理するコストを削減します。また、ネットワーク帯域幅を圧迫することもありません」とLepage氏は述べます。「リストアも、少なくともオンプレミスのバックアップと変わらない速度で実行可能です。」
同時に、ランサムウェアの脅威の高まりに警戒し、The Master Group社は、自身のネットワークから完全に切り離された追加のエアギャップバックアップを望んでいました。「攻撃者がデータにアクセスできないようにする最善の方法は、クラウドストレージバケットでオフプレミスのコピーを隔離することです」とLepage氏は話します。「AWS Glacierは長期アーカイブ向けで、リストアに時間がかかります。AWS上のCohesity FortKnoxならこの目的にぴったりです。」
Cohesity BaaS for M365とCohesity FortKnoxをバックアップ対象として追加するのは、ほんの3分で終わりました。「Cohesityコンソールにログインし、ロールベースアクセスを設定し、保護するアセットを選択し、スケジュールを設定しました」とLepage氏は言います。「それだけです。」
AWSのFortKnox保管庫に安全に格納されたエアギャップバックアップコピーは、Lepage氏と会社のリーダーシップに安心をもたらします。Lepage氏は「この仕事をしながらも夜によく眠れる唯一の方法は、データのコピーをネットワーク外に保存し、会社の内外の悪質な攻撃者からアクセスできないようにすることです」と話します。私たちは、既にCohesityのオンプレミスバックアップで十分なデータ保護を行っていました。FortKnoxは、万が一、当社の他のコピーの両方が侵害された場合に備えて、さらなる保護手段を提供します。これはとても高速で、わずか2分で20GBものVMをリストアすることができました」
一般的に、Cohesityのバックアップ速度は1024GB/時で、従来のソリューションの100GB/時の10倍です。14TBのExchangeデータをオンプレミスでバックアップするのに、以前のソリューションでは48時間かかっていたのに対し、M365のCohesity BaaSではわずか12時間です。以前は90分かかった増分バックアップは、わずか20分で完了します。バックアップが短いと、より頻繁にバックアップが可能なため、The Master Group社では復元された仮想マシンとファイルが最新により近い状態となります。「当社にとってのCohesityの最大のメリットは、わずか数分で仮想マシンを大量に復元し、まるでGoogle検索のような検索で個々の電子メールを含むファイルを復元できることです」とLepage氏は言います。「誰かに電子メールを復元するよう頼まれた場合、通常2分もかからず復元できます。従来のソリューションでは、ファイルを見つけるだけで約1時間もかかっていました。
管理においても貴重な時間を節約します。「以前のソリューションでは、私は1日約1時間、週5時間、コンソールをチェックして、バックアップに十分な容量があることを確認していました」とLepage氏は話します。「Cohesityでは、管理に費やす時間は週にたったの約15分です。」
Cohesityのバックアップ領域が減ったため、データセンターのコストが下がりました。The Master Group社では、重複排除と圧縮による3対1のデータ削減が見られ、6個のラックユニットが解放されました。
次にすべきことは何でしょうか。The Master Group社は複数のCisco Security製品を使用しており、Lepage氏はCisco SecureXで点と点をつなぐことを計画しています。入力の一つは、Cohesity DataProtectによってレポートされるバックアップサイズです。「SecureXからバックアップサイズの変化を他の情報と関連付けて、潜在的な悪意のあるアクティビティを検出し、迅速に対応できるようになります」とLepage氏は話します。Lepage氏はまた、スキャニングソリューションと統合して、脅威を早期に検出し、機密データを分類すのに役立つCohesity SiteContinuity for Disaster Recovery as a ServiceとCohesity DataHawkにも目を付けています。Lepage氏は、Cohesityの先進的なリーダーたちを称えた上、「当社の取締役会は、いつサイバー攻撃を受けても不思議ではないという状況を理解しているため、Cohesityのデータ保護に進んで投資するつもりでいます」と話しています。
2022年3月に70周年を迎える暖房、換気、空調、冷蔵分野をけん引するThe Master Group社は、2010年以来、カナダのベストマネージド企業の1つに選ばれている、カナダ最大の民間HVAC/Rディストリビューターです。全国に散らばる49以上の支店と4つの流通センターで、業界にサービスを提供する1,100人のダイナミックで献身的な従業員を雇用しています。
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