サイバー攻撃に対するデータの保護とセキュリティ確保
データ保護
データセキュリティ
データインサイト
サイバーレジリエンス実現のための5つのステップ
クラウド & SaaS
企業・法人
業界
TCO削減
1989年に設立されたTXT社は、常にデジタルイノベーションの先駆者であり続けています。同社は2000年からミラノ証券取引所のスターセグメントに上場しています。TXT社はデジタルコンピテンシーのエコシステムであり、縦断型の領域における豊富な専門知識を伴った独自のスマートソリューションポートフォリオを有しています。TXT社は、顧客が新しいデジタル世界に求められるビジネスパラダイムを理解するのを支援し、変革を可能にします。TXT社は、航空宇宙、航空、防衛、産業、通信、政府機関、フィンテックなど、さまざまな市場への拡大を続けています。
TXT社はミラノに本社を置き、イタリア、ドイツ、英国、フランス、スイス、米国に15以上の子会社を構えています。現在、TXTは1,300人以上の専門エンジニアと、高い技能を持ち30年以上の品質認定経験を有する専門家を雇用しています。持株会社であるTXT e-Solutions S.p.A (TXT.MI) は、2000年7月からイタリア証券取引所のスターセグメントに上場しています。
時とともに、同グループは重要な買収を重ねて複数の企業を統合し、市場に提供するサービスや製品の範囲を拡大してきました。この統合の結果、TXT社は現在、イタリアにあるメインデータセンターでミッションクリティカルなワークロードを管理し、ドイツのデータセンターでは現地法人のワークロードをホストしています。メインデータセンターの技術インフラを提供するのは、Data 4グループが管理し、イタリアのコルナレド (ミラノ) に位置するコロケーション施設です。同施設はANSI TIA 942-A (RATING4 / TIER IV) 認証を受け、最高の速度とセキュリティ性能を提供しています。
TXT社は、前年比10TBの成長に対応しながら、約80TBのデータを保護しています。TXT社は、柔軟なハイブリッドモデルで独自のITインフラストラクチャを管理しています。主なワークロードはオンプレミスでホストされていますが、その一部はクラウドネイティブであり、Microsoft AzureやAWSと連携するマルチクラウドアプローチによってパブリッククラウドにホストされています。TXT社はAzureを通じて一部の顧客のIaaS環境をホストし、また、オンプレミスデータをクラウドに保護しています。AWSを通じては、航空宇宙市場の顧客に、Flight Profile Optimiserアプリケーションのデータ保護など、特定のサービスを提供しています。
TXT社にとって最も重要なデータは、同社のシステムの財務情報に関するもので、その中心となるのは、ソフトウェア開発オペレーションのソースコード (顧客に提供するサービスで生成されるものを含む) です。さらに、金融規制やGDPR (一般データ保護規則) は1~10年のデータ保持期間を要件として定めており、航空宇宙業界とフィンテック業界における顧客の要求も同様に厳格です。
このような背景から、同社ではデータ管理がますます難しくなり、大きな変化が必要となりました。TXT社では、データ損失は許容できません。同社の事業継続性を著しく脅かす可能性があるためです。TXT社が開発したサービスとソフトウェア製品は同社のコアビジネスを代表するものであるため、そのデータを扱う業務アプリケーションは、市場で成功を収めるために極めて重要です。上場企業である同社にダウンタイムという選択肢はありません。ダウンタイムは収益に直接影響します。
主な課題は、アジャイルな拡張戦略を採用して急速な成長に対応することでした。同社はまた、総所有コスト (TCO) を改善しながら、レガシープラットフォームのライセンス契約が切れる前に問題を解決する必要がありました。
TXT社は、同社のソフトウェア定義アーキテクチャによく適合する単一のモダナイズされたデータ管理ソリューションを求めており、また、次のデータ管理ソリューションではハイパースケールおよびハイブリッド環境に対応する必要がありました。環境全体で信頼性の高いセキュアなデータ保護を保証し、迅速なリストアによる効率的なデータ管理を支援するデータ管理ソリューションが必要だったのです。
TXT社は2018年からCohesityの顧客です。当初は3層インフラストラクチャで運用しており、長期的なアーカイブ戦略でデータ保護ワークロードをホストするためのセカンダリ層ストレージを探していました。同社はまず複雑なレガシー構成に目を向けてから、効率的でハイブリッドなマルチクラウド方式で運用を可能にする最新のソリューションに興味を持ちました。2021年末、メインデータセンターのインフラをハイパーコンバージドプラットフォームに転換したTXT社は、データ保護では完全にCohesityを用いる方針を決定し、既存のレガシーソリューションであるVeeamを置き換えてDataProtectを採用しました。
TXT社は現在、Cohesityのシステムエンジニアと緊密に連携して、Cohesity Data Cloudプラットフォームのほとんどのデータ保護機能を活用しています。これにより、Microsoft 365などのコラボレーション環境を含め、オンプレミスとクラウドのワークロードを保護できるようになりました。TXT社はCohesityのバックアップと復旧、災害復旧、ファイルとオブジェクトソリューションを利用しています。
グループITマネージャーのAzamat Uzhangaliyev氏はこう述べています。「過去3年間で、TXTのITインフラは大きな変革を遂げました。これは主に、複数のM&A取引による制約と、その結果生じた統合プロジェクトに関連するものです。私たちは大規模に事業を運営する必要があり、スマートテクノロジーとコスト抑制以外に選択肢はありませんでした。私たちは変化を受け入れ、課題から目をそらさず、過去の投資を無駄にせずにインフラを完全に再設計しました」
TXT社はCohesityソリューションを導入してデータ管理プロセスを最新のものにし、バックアップと災害復旧の運用を加速しました。これにより、測定可能かつ予測可能な結果が得られました。TXT社は、データ管理のすべてを単一のベンダーに依存することで、スケーラビリティと柔軟性を高め、管理を容易にしたのです。
従来の環境では最大32時間かかっていた日次バックアップの所要時間は、同じデータソースとデータ量を維持しながら、現在12時間に短縮されました。メインデータセンターからの48TBのデータの完全バックアップは12時間で完了し、同じインフラストラクチャの増分バックアップは2時間で完了します。復旧時間も72時間からわずか3時間に短縮されました。TXT社は2TBのVM (仮想マシン) を50分で完全に復旧することができ、80TBのデータの中間にあるファイルを60秒で特定できます。毎週何時間もの作業時間を節約できるようになったのです。「KPIを測定するテストを毎月定期的に行っているため、復旧オペレーションのパフォーマンスが著しく改善していることがわかります」とUzhangaliyev氏は説明しています。
「急速に変化するビジネスシナリオ、いっそう厳格になるセキュリティ要件、最善のアプローチを完璧にサポートすることが求められるクラウドネイティブのトレンドに伴い、予測不能なワークロードを伴う大規模オペレーションを管理するのが新たな常識になっています。スマートでコスト効率に優れ、将来の変化に対応できるオペレーションにする必要があるのです」とUzhangaliyev氏は付け加えました。
Industry
Region
Use Case
Products
Environments
アイスランドにあるDK Software社が、Cohesityに切り替えて信頼性、使いやすさ、容量効率を強化
Anana社はデータ管理にCohesityを導入し、バックアップ時間を98%以上短縮
SISTIC社