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Stockport NHS Foundation Trustがバックアップの簡素化、サイバーセキュリティ、データガバナンスを実現

ストックポートNHS財団

Stockport NHS Foundation Trust

ITは、現代の医療サービスのプロビジョニングにおいてますます重要な役割を果たしており、データ損失という選択肢はありません。データバックアップと適切な規制遵守は、ミッションクリティカルな要件です。大規模なIT変革の後、Stockport NHS Foundation Trustは、病院やさまざまなコミュニティヘルスサービスに、より能力の高いバックアップと復旧のオペレーションを提供し、同時にセキュリティ、シンプルさ、データガバナンスも優先するソリューションを必要としていました。

課題

Stockport NHS Foundation Trustは2018年に大規模なIT変革プロジェクトを開始し、インフラストラクチャを再設計し、ソフトウェア定義のデータセンターに移行しました。

2019年12月までに、トラストのバックアップソリューションはIT部門のリソースを枯渇させ、リスクを増加させる致命的な弱点となっていました。バックアップ障害の発生件数が増加し、この上さらに復元のプロセスが非常に複雑であったため、変更が必要となりました。トラストは、管理がシンプルで導入が容易である上に、使用のための多くのトレーニングを要しないソリューションを必要としていました。さらに、まったく新しいインフラストラクチャは、データ処理、プライバシー、セキュリティに関する英国の厳しい規制を満たす必要がありました。最後に、ISO 270001認証も避けて通ることはできませんでした。

解決策 

ITチームはパートナーのCDWに、セキュリティの向上、コンプライアンスの合理化、クラウド対応を実現するスケーラブルで将来性のあるバックアップと復旧ソリューションの調達に関するガイダンスを求めました。トラストの新しいストレージシステムはCisco HyperFlexをベースにしており、IT部門は、将来のクラウドへの移行をサポートする機能を備えた最新のデータ管理ソリューションを望んでいました。Cohesity on Cisco UCSが、特にその優れた災害復旧とセキュリティの機能のため、すぐに明確な選択肢として特定されました。

英国の病院にとってデータセキュリティは最優先事項です。トラストは以前、ランサムウェア攻撃の被害に遭い、長時間夜通しの復元作業を強いられ、それを繰り返すことは何としてでも避けたいと考えていました。

Stockport NHS Foundation Trustに導入されたCiscoと Cohesityの共同ソリューションでは、アクセスされるファイルの頻度や、特定のユーザーまたはアプリケーションによって変更、追加、または削除されるファイルの数を分析できるようになりました。これらはすべて、特定の侵害やセキュリティインシデントを迅速に検出して軽減する上で非常に重要です。

トラストの以前のベンダーとの制約により、一連の課題が生じました。以前のソリューションは拡張にかかるコストが高く、適応が困難で、管理も容易ではありませんでした。その結果、フラストレーションが生じ、貴重な時間も無駄になりました。Simpson氏は「統合された操作画面が重要です。取扱説明書をとりだしたり、多くのメニューを見たりする必要なく機能にアクセスしたいからです」と話します。

結果

Cohesityが物理的、バーチャル、およびSQLワークロードをサポートするようになった今、バックアップは予想以上の働きをしています。トラストは、Cohesityのポイントインタイム機能を使用して、増分バックアップを行い、高性能なリストアを実行しています。このソリューションは、1つの管理コンソールを介して、トラストのすべてのリストアおよび管理のニーズに対応します。以前のベンダーでは、3つの製品がインストールされていました。

このCohesity Heliosダッシュボードでは、使用状況と容量を簡単に監視し、将来の要件を予測することもできます。CohesityのイミュータブルなファイルシステムとWORM機能のセキュリティ回復力は、トラストにとって重要でした。トラストのITチームは、バックアップデータの変更率を監視して潜在的なランサムウェア攻撃を検知するほか、非構造化ファイルおよびオブジェクトデータ内のファイルレベルの異常を検知してアラートを送信できます。

Cohesityの用途は当初のプロジェクトの範囲を超えていると、Stockport NHS Foundation TrustのシステムマネージャーであるLiam Simpson氏は説明しています。「私たちはCohesityをさまざまな方法で使用しています。災害復旧機能や開発/テストクローン作成機能を使用して、サーバー作業に追加したり、潜在的な変更を複製したり、予期しない問題が発生した場合に動作を確認したりしています。他の誰かがその費用を請求する一方で、私たちは本番システムから離れてそれが行われることを先に知ることが出来ます。以前は、これを行うための適切なインフラストラクチャや機能はありませんでしたが、CiscoとCohesityの共同ソリューションが加わった今、トラストのコストを節約し、変更に関連する問題を削減しています。」

また、グローバル検索機能により、ファイルレベルの復元を行うことができるようになりました。Sibanda氏は、チームは最近、6TBの仮想マシン(VM) の問題に直面し、検索機能を使用して復元に必要なファイルをすばやく特定し、ITチームの俊敏性を向上させながら、VMの完全復旧にかかる24時間を節約したと言います。

また、優れたカスタマーサポートを受けた経験もあります。Sibanda氏は「CDWとCohesityから受け取ったサポートは素晴らしかったです。私はチームに厳しくプレッシャーをかけましたが、私たちが新型コロナウイルスの大流行に対処している間、チームの対応能力は初期段階から優れており、私たちの期待を超えました。単なるソリューションを得ただけでなく、トラストが特に必要としていたことをすぐに実行できる実用的なソリューションも得られました。私たちのISO 92001のこの側面がクリアされていることを知り、大変安心しています」と話しています。

トラストは現在、ファイルサーバーを移動しCohesityプラットフォームでバックアップされるようにする可能性を模索しています。ファイルサーバーが独立して配置されている場合と同じ量のストレージスペースを使用し、先を見越したバックアップ監視と併せて初めて災害復旧テストを行うため、Sibanda氏はこれを「考えるまでもないこと」と言っています。

主なメリット

  • 小規模なITチームの運用効率の向上
  • 使いやすい1つのソリューションで迅速なバックアップと災害復旧を実現
  • データセキュリティ機能を強化し、ITガバナンスを提供
  • 復元にかかる時間を数日から数時間または数分まで短縮