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SISTIC社、ハイブリッドクラウド環境全体でバックアップの時間とコストを削減

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バックアップウィンドウの削減

SISTIC

Acceptance Insurance

SISTIC社はシンガポールの大手オンラインチケット販売サービス企業であり、同国におけるトップクラスのECサイトのひとつです。同社はイベントプロモーターと提携し、毎年、世界最大級のグローバルイベントとローカルイベントを一般向けに開催しています。同社には50名を超える開発者で構成されるチームがあり、StiXCloudと呼ばれるWebベースのチケット販売ソリューションも、マレーシア、インドネシア、香港、マカオの第三者チケット販売サービス企業、イベントプロモーター、会場向けに販売しています。

課題

今日の消費者向けテクノロジー企業の例に漏れず、デジタルチケット販売サービスおよびソリューションプロバイダーのSISTIC社では、組織内におけるデータ量の急増に加え、データのバックアップおよびセキュリティ保護が複雑化するという課題に直面していました。同社で使用していたレガシーのバックアップ製品は、導入当初は十分な機能を備えていましたが、事業が拡大するにつれ、急速に非効率的になりました。ITチームは当初、テープを使ってデータをバックアップし、その後、そのテープをオフサイトのストレージロケーションに搬送していました。これにより、ファイルを復旧するまでに非常に時間がかかりました。この作業には、平均して1日あたり2時間を要しました。その後、オフサイトのストレージロケーションにデータを送った後、SISTIC社がデータを呼び戻す必要が生じた場合、誰かがそのデータを物理的に取り戻すのを待つ必要がありました。

過去10年の間に、同社はオンプレミスIT環境のみから、3つのデータセンターロケーションの管理に加えて、プライベートおよびパブリッククラウドのソリューションを組み合わせて活用する組織へと進化してきました。この種のハイブリッドクラウドモデルは、今日の企業では一般的ですが、ITチームは大量データの断片化という問題に苦慮していました。具体的には、複数のロケーションにまたがるインフラのサイロにデータが非効率的に格納されており、データの可視化や効果的な管理が困難でコストがかかる状況でした。データ量が増えるにつれ、この問題は悪化する一方でした。

少人数のチームだけでデータインフラを管理している状況の中、ITインフラとサービスデリバリーの責任者であるRichard Lee氏は、次のように説明しています。「それまで使っていたソリューションは更新可能でしたが、テストの結果、市場にはより優れた現代的なソリューションが出回っていることがわかりました。組織内に貴重なデータが存在し、それを適切に管理するには、インテリジェントなソフトウェアが必要です。」

解決策 

「最終的に、Cohesityが私たちにとって最適なソリューションであるということに合意しました。なぜなら、Cohesityは私たちの評価基準のすべての項目を満たしていたからです。また、業界イベントで同様の製品やソリューションを使用した経験について、多くの他の人々に話を聞いた結果、Cohesityが非常に強力なサポートを提供していることも知りました」と、Lee氏は述べています。

SISTIC社はCohesityを導入したことで、以前よりはるかに効果的な方法でデータを管理できるようになりました。チームは環境をまたいでデータが閲覧可能であり、ひとつのダッシュボードからバックアップを簡単に管理できる方法を求めていました。チームが採用したのは Cohesity Heliosでした。これは、オンプレミスとクラウドの両方のロケーションにわたって簡素化され統合されたデータ管理を提供するSaaSベースの管理ソリューションです。

SISTIC社では、Cohesityのクラウドネイティブ機能も高く評価しています。例えば、 Office 365 データのバックアップが容易になりました。さらに、チームはCohesityの長期アーカイブ機能を利用して、20TBを超えるファイルをアーカイブしています。これらのファイルには、規制ガイドラインにより、5年から7年間保管する義務が課せられています。同社はまた、ユーザーの内部ファイル共有を管理するため、CohesityのDataPlatformもスケールアウト NASソリューション として採用しています。

SISTIC社が採用したその他の特筆すべき機能は、高速検索機能とランサムウェア対策機能です。Cohesityの ランサムウェア対策 を利用すると、組織がランサムウェア攻撃を防止し、検知し、迅速に対応することが可能です。組織にとってのもうひとつの重要な課題は、ユーザーが共有ファイラードライブに保存しているファイルの数とサイズを監査することです。Cohesity Spotlightアプリケーションを使用することで、誰がどのファイルを内部ファイル共有に保存しているか、ITチームが詳しく把握できます。

結果

SISTIC社は現在、バックアップウィンドウを50%以上大幅に削減し、単一のリポジトリから即座にファイルを復旧できるようになりました。

ITチームは従来のテープ技術によるライブラリを廃止しました。オフサイトのストレージサービスに登録する必要がなくなり、オフプレミスのデータセンターへスタッフが日参する必要もなくなりました。これは、同社が四半期ごとに少なくとも60時間の人的リソースを節約できるようになった理由のひとつです。この時間を
他の分野での生産性向上に充てることができます。

SISTIC社ではCohesityを活用することで、バックアップデータを暗号化してアーカイブ目的でクラウドに送信できるようになり、コンプライアンスを引き続き遵守するとともに、年次監査に備えられるようになりました。同社は2年間で推定50,000シンガポールドルの運用コスト節約を見込んでいます。

全体として、Cohesityへの切り替えによる3つの主要なメリットをLee氏は次のように指摘しています。チームがコンプライアンス要件を満たすのに役立つより優れたバックアップ、より強固なセキュリティ、データを効果的に活用して収益化できる能力です。以前のシステムでは、各従業員に対して広範な研修を実施する必要がありました。Cohesityは導入と利用が非常に簡単で、チームメンバーたちは、わずか数日でソフトウェアをスムーズに使いこなすことができました。

Cohesityの支援を活かし、SISTIC社はバックアップを簡素化し、データを中央集約型のロケーションに統合し、セキュリティを改善し、クラウド環境全体を含む全体的なデータ管理を強化しました。

主なメリット

  • ハイブリッドクラウド環境におけるデータ管理の簡素化
  • 今後2年間で50,000シンガポールドルのコスト削減
  • 四半期あたり60時間の生産性向上により、ほぼ8日分の生産時間を回収
  • バックアップウィンドウを50%短縮、単一のレポジトリからの即時リストアを実現
  • 攻撃の防止と企業データの保護を目的としたランサムウェア対策