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米国農務省 (USDA) がデータ管理をシンプル化し、週30時間もの労働時間を削減

USDA
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TCOの削減

U.S. Department of Agriculture

ITモダナイゼーションにより、政府の効率化が進んでいます。デジタルインフラストラクチャサービスセンター (DISC) や動植物検疫課 (APHIS) を含む米国農務省 (USDA) の5つの機関が、Cohesityでデータ管理を簡素化しています。&Cohesityのプラットフォームが持つ強力なメリット、World Wide Technology (WWT) とのパートナーシップ、一部ケースでのCisco Unified Computing System (UCS) との連携によって、USDAはバックアップを強化し、ターゲットストレージやオブジェクトサービスといったその他のデータ管理の課題に対応して、さらなる成果を上げています。

課題

政府間のサービスプロバイダーである、米国農務省 (USDA) の最高情報責任者 (CIO) 室に属するデジタルインフラストラクチャサービスセンター (DISC) は、省内の部門やその他連邦機関の重要なデータ管理ニーズをサポートしています。DISCのスタッフ3名はこれまで、バックアップにはVeritas、重複排除にはData Domainを使って、2つのデータセンターにわたる数ペタバイトもの環境をサポートしてきました。しかし、コストの上昇と、データの急増と厳格な長期保持要件によって深刻化するデータサイロの増加に関する問題によって、運用や顧客によるセルフサービスが困難になっていました。

チームの顧客対応スタッフは、各所に3~4ある異なるアプライアンスの管理を行わなければならず、バックアップリクエストに応える際には、容量計画、リスク管理、パフォーマンスチェックに不要な時間を費やしていました。例えば、ターゲットの選定には、その容量と、拡張可能かどうかを把握しておく必要がありました。統一されたスケジュールがないためにワークフローの自動化ができず、チームはデータの長期保持ニーズが異なる顧客に対して複数のポリシーを手作業で作成し、管理しなければなりませんでした。

非効率なオペレーションと長期の調達サイクルが原因で、顧客のデータ管理に関する性能と容量のニーズに応えるため、IT部門はハードウェアを過剰に購入せざるを得ませんでした。そして、USDA OCIO DISCのストレージ管理部門長であるGeorge Strother氏は、この状況に不満を抱いていました。DISCがオンプレミスとクラウドのデータをバックアップするための、より良い柔軟なアプローチを見つけられなければ、「オンサイトのアプライアンス購入を増やすか、バックアップ先をローカルディスク以外のロケーションに変更できるように仮想または物理のアプライアンスゲートウェイを設置しなければならなくなっていたでしょう。さらに、政府の調達サイクルは今より6か月延びていたかもしれません」と、Strother氏は説明します。

解決策 

ベンダー状況に対する大規模なレビューを実施し、WWTのバーチャルラボに参加した後、DISCは選択肢をVeritas、Cohesity、 Rubrik に絞り、その後Cohesityを導入しました。「Cohesityはアーキテクチャが優れているので、インストールは非常に簡単でした」とStrother氏は言います。

現在DISCは、 Amazon Web Services (AWS) や Microsoft Azure を通じて、顧客にオンプレミスのクラウドサービスとマネージドクラウドサービスを提供しています。重要なワークロードはほとんどがオンサイトのデータセンターで実行され、その他のワークロードはオフサイトの バックアップ と 災害復旧 施設にあります。USDAが Cohesityを使うようになったことで、サイト間のデータ移行が容易になりました。 データベースのワークロードでCohesityのノードをすぐ埋めてしまった後、USDAはAWSのクラウドアーカイブティアを簡単に追加することができました。

「ほんの数時間で、 AWS GovCloud をプライマリサイトにあるCohesityに接続し、AWS S3へのデータのアーカイブを開始することができました。その後、クラスターにはバックアップに関する変更を一切行うことなくDRサイトからのリストアをテストしましたが、結果としてこのソリューションの柔軟性を確かめることができました。クラウドへのアーカイブ作業全体にかかった時間は、セットアップからテストまで含めてわずか4~6時間でした。これは、過去のベンダーを使っていた頃には考えられなかった時間です」とStrother氏は話します。

DISCは、今ではハードウェアを過度に調達することなく、クラウドのアーカイブやクラウドの階層化を通じて短期間のニーズに合わせた拡張を行うことができます。その後スタッフは、高性能のノード、小容量のノード、またはノードあたりの性能が低い大容量ノードを追加できるようになりました。Cohesityでリストアすることで、DISCはSLAに従ってQoSポリシーを選択することができます。重要なポリシーにはSSDやCPUの追加が優先されるため、最も早く復旧しなければならない事業部門を迅速に復旧することができます。

DISCは顧客のセルフサービス強化に取り組んでいますが、CohesityのAPIによってこの取り組みは加速します。例えば、顧客がAPIを介してVMのリストアとその他の作業を同時に行うことができますが、これはこれまで人の介入なしには不可能だったことです。また、CohesityのAPIは、DISCが日常的なリクエストに対するSLAゼロを達成し、スタッフの夜間勤務をなくすことにも貢献します。DISCはコスト回収とNetAppアプライアンスの階層化に役立てるため、Cohesityクラスターから直接S3を有効化して直接的なオブジェクトサービスを実現することに取り組んでいます。また、スナップショットデータをCohesityに保存することで、多数のストレージクラスターをまたいだ真のグローバル重複排除を実現しようとしています。Cohesity HeliosがAPIへのアクセスをサポートすることで、DISCは現在は2つのサイト、今後も複数のサイトを対象としながら、テレメトリデータを通じてより迅速な根本原因の発見を実現することができます。

「物理サーバーとデータベースサーバーのバックアップの対処と、その他のNASやSANデバイスのスナップショットの管理をひとつのプラットフォームで行えれば、非常に助かります。さらに、このプラットフォームではオブジェクトストレージを顧客に直接提供することもできます」とStrother氏は言います。「Cohesityは、こうしたすべての異なるユースケースにひとつのソリューションで対応しています。スタッフ全員が簡単に学習できるため、追加のトレーニングやメンテナンス契約も必要ありません」

結果

Cohesityを利用することで、USDAはオペレーション面で成功を収めています。DISCは、優先度の高かった顧客向けのセルフサービス機能を実現しました。相互に接続された異なるデータサイロを管理する必要がなくなったため、より多くのストレージを同じ数のスタッフで管理できています。Cohesityのプラットフォームでは、APIがひとつ、管理コンソールがひとつです。そのため、タスクがシンプルになり、3名による10時間もの時間を、今後の成功を促進するカスタマーサービスやアーキテクチャ設計に使えるようになりました。

「Cohesityは、環境のサイズを適正化し、コストを抑えるために必要な柔軟性を提供してくれます。緊急の調達や、過去に必要だったハードウェアの購入資金に関して、今になってから予算局と戦うことはもうありません。さらに、OPEXとAWSを使えば数か月間でも顧客にサービスを提供できるため、断る必要がなくなりました」とStrother氏は言います。

主なメリット

  • TCOの50%削減 (追加のハードウェア、契約のサポート、スタッフのトレーニング、データセンターのリソースなしに、ひとつのプラットフォームで多数のユースケースに対応)
  • 3名のITスタッフの時間を週に30時間節約し、プロアクティブな対応に費やす時間を増加
  • 過剰購入と長期の調達サイクルを排除
  • ポリシーを管理する時間を1/3に削減
  • 1回設定するだけの自動アップグレードにより、SLAの影響がなくて安心
  • ノードの追加やクラウドへのバーストを行い、継続的なカスタマーサービスを提供

USDAについて

DISCは、最大規模の米国連邦政府のデータセンターサービスプロバイダーです。1973年以来、フェデレーテッドデータセンターとしてサービスを提供しており、何十年もの間、データセンターの移行を行ってきました。DISCは、他のUSDAの部門だけでなく、20近くの他の連邦部門にもサービスを提供しています。運転資本ファンドであるDISCは、機関間協定に依存して運営されています。