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クローンの時間短縮
First Acceptance Corporationは、Quest Rapid Recoveryのデータ保護ソリューションに依存していました。オンプレミスのCohesity DataProtectと、AWSでホストされるCohesity Backup as a Service (BaaS) サービスの組み合わせに移行することで、バックアップと復旧の管理を大幅に簡素化することができました。新しいソリューションにより、メンテナンス時間内にすべての日次バックアップと増分バックアップを簡単に完了し、SLA (サービスレベルアグリーメント) を達成できるようになりました。また、BaaSの導入により、インフラストラクチャ管理に対する設備投資 (CAPEX) やITチームが費やす時間が削減され、その結果、ITチームはより戦略的なプロジェクトに取り組めるようになりました。さらには、テストデータのコピー作成にかかる時間を90%近く短縮できました。最後に、Cohesityにより、First Acceptance Corporationのランサムウェア攻撃の検知力および復旧力が強化されました。
米国の保険業界は厳しく規制されており、顧客のすべての請求や保険証券の情報について、非常に厳格なデータ保持規則があります。現在、連邦規制は保険会社に対して、保険契約の種類に応じてその提出日から少なくとも6年間記録を保持することを義務付けており、また、一部の州では、コンプライアンスを確保するために満たすべき追加のデータ保持要件を課しています。
「州法によっては、未成年者が保険金請求に関与している場合、その個人が18歳になるまで記録を保持しなければならない場合があります」と、First Acceptance Corporationのプラットフォームマネージャー、Shawn Robertson氏は説明します。「ですから、そのような長期間、保険金請求に関連するすべての情報を含む膨大な文書と大量のTIFF画像を保管する必要があるのです。私たちは現在、286TBを超えるデータを保存しており、その量は日々増加しています」
First Acceptance Corporationは、システムのバックアップと復旧にQuest Rapid Recovery (旧称Dell AppAssure) を利用していました。「以前のシステムではあまりにもバックアップに時間がかかりすぎました」とRobertson氏は述べています。「2台のアプライアンスが同時に稼働していたにもかかわらず、24時間のメンテナンス期間内に完全なバックアップコピーを作成できませんでした」
また、Rapid Recoveryのバックアップのリストアは、非常に複雑で時間がかかりました。「SOXと州の保険規制への準拠を実証するために、毎月主要システムのバックアップをリストアする必要がありました」とRobertson氏は語ります。「監査人が要求したすべての主要サーバーをリストアし、すべての内容を文書化して監査証跡を作成するのに、私たちのチームは1日半ほど費やしていました」
First Acceptance CorporationのRapid Recoveryソリューションは、2021年にサポート終了を迎えようとしていました。ITチームは、VeeamやDell EMC Data Domainなど、何種類かの更新オプションを評価しました。代替案を徹底的に評価した結果、テネシー州ナッシュビルの同社のメインデータセンターで稼働しているオンプレミスのCohesityを選びました。そして、現在ではジョージア州アルファレッタのデータセンターにある2台目のCohesityアプライアンスにすべてのデータを複製しています。ITチームは、すべてのファイルサーバーで日次バックアップを実行できるようになり、Microsoft SQLデータベースとそのExchange環境のより短いバックアップウィンドウにも対応できるようになりました。
「以前のプラットフォームでは、クローン作成、バックアップのスケジュール、復旧時間、拡張の柔軟性、セキュリティに関して多くの問題がありました」とRobertson氏は語ります。「オンプレミスとクラウドの両方のデプロイメントに対応する単一のソリューションでこれらのすべての問題を解決できることこそが、Cohesityを次世代データ管理プラットフォームとして選択した理由です」
また、同社では、Microsoft M365ユーザーデータを保護するために、CohesityのBaaSサービスである「DataProtect Delivered as a Service」も使用されています。「Cohesityのサービスを選んだ一番の理由は、M365のリストアですべてをオンプレミスに戻す必要がなかった点です」とRobertson氏は説明します。「BaaSではすべてをクラウド上で管理できるため、毎日のデータ取得で過度な帯域幅を使用する必要はありません。コスト削減がM365にCohesityを導入した一番の理由という訳ではありませんが、データをクラウド上で管理する方が、将来的に追加でオンプレミスのハードウェアを購入するよりもコストを抑えることができます」
かつてITチームは、First Acceptance Corporationの月次コンプライアンス監査に多大な労力と膨大な時間を割いていました。「Cohesityのおかげで、監査を恐れることはなくなりました」と同氏は述べています。「以前は、私たちのチームが監査人用のバックアップコピーをリストアするのに1日半かかっていました。Cohesityでは、クローンの作成、サーバーの起動、すべてのスナップショットの取得、テストの文書化が数分で済みます。今ではすべてのプロセスがたった数時間で終わるようになりました。監査人が環境のテストを終えたら、クローンを削除して、サーバー上の容量を占有したり、本番環境のワークロードに影響を与えないようにすることができます」
クローンをすばやく作成できるというのは、会社のデータベース管理者 (DBA) や開発者にとっても非常に便利です。Robertson氏は、「私たちのデータベースには100GBを超えるものもあります」と説明します。「DBAがアップデートの適用を必要とする場合、完全なバックアップコピーをリストアするのではなく、クラウドのM365データベースのコピーをクローン作成するだけで済みます。私たちのM365データは約3TBあり、Cohesity BaaSを使用してすべてのデータをクラウドに保存すれば、非常に効率的です」
Cohesityプラットフォームでは、データ管理がはるかに簡単です。「私たちのレガシーソリューションは毎日のメンテナンスが必要でした」とRobertson氏は言います。「ほぼ毎日、環境のさまざまなコンポーネント全体にわたって多くのエラーが発生し、トラブルシューティングを行う必要がありました。Cohesityでは、システム管理に1日を費やす必要がなくなり、誰かがファイルのリストアを必要とする場合に、その旨のEメールを受け取るだけで済みます。Cohesityに移行することで、データ管理のサポートコストが大幅に削減されました。ITチームは、バックアップと復旧に終日拘束されることなく、より戦略的なプロジェクトや他のエンドユーザーのサポートに集中できるようになりました。」
Cohesityソリューションにより、First Acceptance Corporationのランサムウェアからの保護も強化されました。「Cohesityのイミュータブルなアーキテクチャのおかげで、バックアップデータの改ざんや悪意を持った削除を確実に防止できるようになりました」とRobertson氏は述べています。ss 「幸いなことに、ランサムウェア攻撃を受けたことはありませんが、Cohesityならどんな攻撃も検知して、壊滅的な事態が発生した場合でも迅速に復旧できるという確固たる自信があります」
1969年に設立されたFirst Acceptance Insurance Companyは、自動車保険の大手プロバイダー兼管理会社として、全国各地の多様な顧客基盤に幅広くサービスを提供しています。同社は、保険契約者や代理店と長期的な関係を築くと同時に、そのニーズに合った高品質の製品を提供することに注力しています。50年以上にわたり、First Acceptance Insurance Companyは単なる保険会社ではなく、顧客が求め、必要としているカバレッジをより深く理解できる、信頼できるパートナーになることに専念してきました。
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Fortune 75社に入る保険会社がCohesityでレジリエンスを強化し、年間200万ドルを節約
クラウド時代に重要なビジネスデータを効果的に保護
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