Fortune 75社に入る保険会社がCohesityでレジリエンスを強化し、年間200万ドルを節約

Nationwide社は人材を最も重要なリソースと見なし、データもそれにほとんど匹敵するほど重要だと考えています。従業員と代理店は、新規保険の契約、保険請求の処理、投資の推奨などにデジタルサービスを利用しています。仮想マシン（VM）の誤動作が起きると、運用と顧客体験に混乱を招きます。Cohesityの次世代データ管理プラットフォームに切り替えることで、Nationwide社は、データセンターの大規模な停止が発生した後のVMの復旧を数か月から数日に、小規模な停止からの復旧を数時間から数分に短縮しました。

課題

Nationwide社の顧客や代理店は、時間や場所を問わずにデジタルでやり取りできることを期待しています。「新たな期待に応え、成長に備えるべく、ITシステムのモダナイズに多大な投資を続けています」と、Nationwide社のインフラストラクチャおよびオペレーション担当SVP兼CTO、Guru Vasudeva氏は述べています。効率的なデータ管理は最優先事項です。Nationwide社のITチームは、3つのデータセンターと2つのパブリッククラウドで運用されている、21ペタバイトを超えるデータのバックアップとセキュリティの確保を担っています。データ量は毎年10～15%増加しています。

ITチームは、データセンターの停止やセキュリティインシデント、あるいはオペレーティングシステムのパッチがうまくいかなかった場合でも、VM (仮想マシン) を迅速にリストアできるようにしたいと考えていました。「従来のバックアップシステムでは、大規模障害の発生後に数千台の仮想マシンをリストアするのに、数か月はかかっていたでしょう」と、Nationwide社のテクノロジー担当AVP、Rich Alexander氏は語ります。「1週間以上もシステムが停止してしまうと、事業の継続自体が危うくなる恐れがあります」

解決策

業界をリードするデータ管理ソリューションとの並行比較を行った後、NationwideはCohesityを選択しました。「私たちは次世代データ管理プラットフォームを必要としていました。Cohesityは、使いやすさ、迅速な大規模復旧、強固なサイバー保護という点において、他社と一線を画す存在でした」とVasudeva氏は話します。

そこでNationwide社は、その3軒のデータセンターが有する何千ものVM、データベース、ファイルをバックアップすることから始めました。次に、従来のNAS (Network Attached Storage) をCohesity SmartFilesに置き換え、スキャンした文書や画像などの非構造化データに使用しました。

データセンターのバックアップをレガシーシステムからCohesityの次世代プラットフォームに移行するのは、わずか6か月で完了しました。同社が最後に新しいプラットフォームに移行したときは、2年間もかかっていました。「長期間にわたる移行は大変なので、短期間で終わりほっとしました」とAlexander氏は言います。

結果

Cohesityに切り替えたことで、Nationwide社は事業継続性を強化してコストを削減し、小規模なチームがより少ない労力でより多くのデータを管理できるようになりました。

「Cohesityなら、数千台の仮想マシンに影響を与える大規模な障害からも数時間で復旧することができます。これは、レガシーシステムでは数週間から数か月かかっていたものです」と、Alexander氏は説明します。「オペレーティングシステムのパッチ適用に失敗しても、数百台の仮想マシンを復旧するのに、数週間ではなく数分で済むようになりました」

コストは大幅に低下しました。Alexander氏は、「Cohesityのおかげで、レガシーソリューションと比較して、年間のバックアップ費用が200万ドル削減されました」と語ります。

これまでバックアップだけで90もの管理インターフェイスを扱っていたNationwide社のバックアップエンジニアは、ひとつの画面でデータを管理できる点を評価しています。最近では、4台の破損したVMをわずか3分でリストアすることに成功しました。これは、以前のバックアップシステムなら数日かかっていた作業です。「Cohesityによりバックアップとリストアがシンプルになり、人員を増やさずに済んでいます」とAlexander氏は話します。「また、Nationwideが企業価値として大切にしているワークライフバランスの向上にも繋がっています」

ITチームは現在、クラウドバックアップをCohesityに移行しています。オンプレミスインフラとそれに伴う運用上のオーバーヘッドを低減するために、 CohesityのData Management as a Service (DMaaS) を検討しています。

「Cohesityのおかげで、データ管理を最新化し、セキュリティ体制を強化することができました」とVasudeva氏は結論付けます。Cohesityは、次世代データ管理に関して私たちと協力する戦略的パートナーであり、当社のデジタル変革の全行程を支援してくれています。」

主なメリット

• 年間200万ドルを削減
• Cohesityプラットフォームへの移行が従来に比べて75%高速化
• 移行の円滑化
• バックアップと復旧、ファイルとオブジェクトストレージ、クラウドバックアップのための統一プラットフォームで、ITオペレーションをシンプル化
• 大規模障害時のデータ復旧が数か月から数日に大幅短縮

Nationwideについて

Nationwideが初めて保険を販売したのは1926年のことで、現在では、幅広い保険と金融サービスを提供するFortune 100企業となっています。製品には、自動車、オートバイ、住宅所有者、ペット、農場、生命保険、商業保険が含まれます。また、年金、投資信託、退職金制度、特殊医療サービスも提供しています。人々、企業、そして未来をあらゆる配慮をもって守ることをその使命として掲げています。